hinako SAEKI

 佐伯 日菜子

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© Norio Suzuki

1977 年、奈良県生まれ。 94 年、映画『毎日が夏休み』で女優デビュー。その年の日本アカデミー賞新人賞、山路ふみこ賞新人賞などの各新人賞を受賞。 その後、映画『静かな生活』『エコエコアザラク』、ドラマ『ガラスの仮面』『アナザヘブン eclipce』などに出演。ドキュメンタリーのナレーションや、情報番組の映画コーナーでのMC、バラエティ番組やコマーシャルへの出演、ファッションモデルなど、幅広く活躍。 2002年の結婚・出産を機に、家庭中心の生活を送るも、2013 年からは女優に本格的復帰。

本作は、復帰後初の主演作となる。

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Message from Actress

人間というのは強欲なもので、「健全な女の子」役でデビューした私は、当時のインタビューで「今後やりたい役は?」と聞かれるたびに、「幽霊とか、人間以外の役」と答えていました。

それから数年経って人間以外の役を沢山頂くようになり、気づけば「ホラーの女王」と呼ばれたことも(笑)。

今では、私の二人の娘もすっかり大きくなり、女性として、母として、多くを学び、女優としての新たなスタートをしようというタイミングで、この映画に出会いました。

普通のお母さんの役です。 子役として監督の実のお子さんと、そのお友達家族が演じ、その他の出演者の方々も監督の古くからのお友達と、これ以上ないくらいアットホームで、優しさと愛に溢れていて、現場なのに4回くらい泣きそうになりました。

まだ赤ちゃんだった娘さんを抱っこしながらモニターを見て、「はい、オッケー」って監督が言う現場は、多分後にも先にもここしかないのでは?

だから私はアキを演じながら、深いとこにあるリアルな「母なる気持ち」を引っ張り出して現場にいることに専念しました。

その時湧き上がる気持ちを大切に現場にいました。

何だか撮影中は撮影というより、楽しく癒されたようなリハビリ的な毎日で・・・ 出来上がった試写を見てやっぱり3回くらい泣きました。

優しい、大好きな映画です。

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